GIMP入門1 インストール

GIMP入門1 インストール

GIMP入門1 インストール

・GIMPとは

・インストール

・画面構成

・設定の変更

 みなさんこんにちわ。中学生のためのプログラミング講座です。これから一緒に、GIMP(ギンプ)の勉強をしていきましょう!
 今回は入門編の第1回です。

 GIMPは、高機能な画像編集ツール、フォトレタッチ用のアプリです。フォトレタッチアプリとして、アドビのフォトショップが有名ですが、GIMPは、無料ながらフォトショップに匹敵するレベルの豊富な機能を備えています。

  GIMPでは、主にラスタデータと呼ばれる画像データを編集することができます。ラスタデータは、一般的に「ビットマップ」とも呼ばれていて、「色のついた点の集まり」で画像を表現しています。スマホのカメラで撮影した画像データなどは、ラスタデータとして、ビットマップやジェイペグ、ピンなどのファイル形式で保存されます。

 画像のデータ形式には、ラスタデータの他に、「ベクタデータ」というデータ形式がありますが、GIMPでは「パス」という直線や曲線のデータのみを「ベクタデータ」として扱うことができます。

 今回は、GIMPを使って、基本的な画像編集の方法について勉強しましょう。OSはウィンドウズ10、ブラウザはChromeを使用します。またGIMPはバージョン2.10.30を使用します。

 それでは、Chromeを起動して、
 URLの欄に「ギンプ」と入力して、 エンターを押すと、検索結果の2番目に、英語で「ギンプ / GNU イメージ マニピュレーション プログラム」という項目が表示されますので、このリンクをクリックします。
 すると、GIMPのサイトが表示されます。

 GIMPの公式サイトには日本語のページはありませんが、ページの上で右クリックして、「日本語に翻訳」を選択すると、 サイトが日本語に翻訳されて、内容を読むことができます。
 この先頭に書かれている通り、GIMPは無料でオープンソースの画像エディターです。

 それでは、「2.10.30をダウンロード」をクリックします。
 すると、GIMPのダウンロードサイトが開きますので、右側の「ダウンロード GIMP 2.10.30 ダイレクトリー」をクリックします。
 すると、「名前を付けて保存」というウィンドウが開きますので、ここでは、「デスクトップ」を選択して、「保存」をクリックします。
 そして、ダウンロードされたエグゼファイルが、画面左下に表示されますので、これをクリックします。
 すると、「インストールモードの選択」というウィンドウが開きますので、今回は「すべてのユーザー用にインストール」をクリックします。
 これで、GIMPのセットアップが始まりますので、「イングリッシュ」の欄をクリックして、「日本語」を選択して、「OK」をクリックします。
 そして、「GIMPセットアップ」の画面で、「インストール」をクリックします。
 これでインストールが始まります。

 インストールが終わったら、「完了」をクリックします。
 次に、ウィンドウズの「スタートメニュー」をクリックして、「GIMP 2.10.30」をクリックします。 

 これで、GIMPが起動しました。

 それでは画面構成についてみてみましょう。
 編集画面には、上に「メニューバー」があって、左には「ツールボックス」と「ツールオプション」、中央には「画像ウィンドウ」があって、その右に「ダイアログ」があります。

 画像ウィンドウの両側で、境界にマウスオーバーすると、ポインターが両矢印の形に変わりますので、ここで左クリックでドラッグして、マウスを左右に動かすと、それぞれの表示領域を変更することができます。

 上のメニューバーには、画像編集のための各種の機能があって、
 左のツールボックスには、画像編集でよく使用する主要な機能のアイコンがあります。このアイコンを「ツールアイコン」といいますが、この上にマウスオーバーすると、さらにその中で機能を選択することができます。
 例えば、左上の十字の矢印の「移動ツール」のアイコンにマウスオーバーすると、ここでは、「オブジェクトの移動」と、「位置合わせ」を選択することができますので、このアイコンを左クリックして、クリックしたままにすると、メニューが表示されて、クリックしたまま、メニューの上にカーソルを移動して、ここでクリックを放すと、アイコンが「位置合わせ」のアイコンに変わって、
 そしてこの時、「ツールオプション」の表示も変わります。「ツールオプション」では、選択した各種の機能の設定を行います。

 「画像ウィンドウ」では、画像の編集を行って、
 「ダイアログ」では、「ブラシ」や「テクスチャー」、「フォント」の種類を選択することができて、 その下には、「レイヤー」や「チャンネル」、「パス」などが表示されます。

 最後に、使いやすいように少し設定を変更します。
 上のメニューの「編集」をクリックして、「設定」を選択します。
 すると「GIMPの設定」のウィンドウが開いて、ここで各種の設定ができます。

 ここで、「ユーザーインターフェース」の、「アイコンテーマ」を選択します。
 ここで、アイコンの各種設定ができますが、アイコンテーマにはいくつか種類があって、
 一番上の、「カラー」を選択すると、 このように、ツールアイコンが白黒からカラーに変わって、見やすくなりました。
 それから、下の「解像度からアイコンサイズを推測する」の項目をクリックして、「アイコンサイズをカスタムする」を選択して、 ここで、下の「小さい」から、「とても大きい」の4段階をクリックすることで、アイコンの大きさを設定することができます。

 次に、「アイコンテーマ」の下の「ツールボックス」をクリックすると、 ここで、ツールアイコンの設定ができます。
 初期設定では、各機能のアイコンがグループの中にあって、まずグループのアイコンを選択して、そのメニューの中から機能を選ぶようになっていますが、よく使う機能についてはツールボックスで直接選択できるほうが使いやすくて便利なので、 「ツールボックスのアイコンをグループ化する」の項目のバツ印をクリックして、 これでツールアイコンがすべて表示されます。

 この中で、あまり使わない機能、例えばこの「電脳はさみ」のアイコンは邪魔なので消したい、というときは、 「ツールアイコンの設定」の項目で、 「シザーズ セレクト」の、左の目玉マークをクリックして、 これで「シザーズ セレクト」のアイコンが消えました。

 設定が終わったら「OK」をクリックして、ウィンドウを閉じます。

 次回は実際に画像を編集していきましょう。
 今回は以上です。それではまた。