GIMP入門4 レイヤー

GIMP入門4 レイヤー

GIMP入門4 レイヤー

・レイヤーの操作

・範囲選択

 みなさんこんにちわ。中学生のためのプログラミング講座です。今回はGIMP入門編の第4回です。
 今回は、レイヤーについて見てみましょう。レイヤーは、ダイアログの下に表示されます。

 レイヤーというのは、画像が表示される薄いシートのようなもので、現在一番下に「ARキャラ ピン」の画像のレイヤーがあって、その上に「レイヤー」という名前の空白のレイヤーがあって、一番上に「ギンプ」というテキストレイヤーが重なっています。背景が透明のレイヤーは、グレーのチェックで表示されています。
 この2番目の空白のレイヤーをクリックして選択して、ツールボックスの、「ブラシツール」を選択して、描画色のアイコンをクリックして、カラーピッカーで、ドラッグしながら、白を選択して、「OK」をクリックして、これで描画色が白になりましたので、
 ツールオプションで、ブラシのサイズを調整して、画像ウィンドウ上で、まず始点を1回だけ左クリックして、次に、線の終点を、シフトキーを押しながら、左クリックして、これで、白い線ができました。

 この白い線のレイヤーの名前が今、「レイヤー」となっていますが、この名前を変えるには、名前の上でダブルクリックするか、 またはこの上で、右クリックして、「レイヤー名の変更」を選択して、 ウィンドウが開きますので、レイヤー名に「ホワイト」と入力して、「OK」をクリックします。
 これで、レイヤー名が「ホワイト」になりました。

 今、この白い線の上に、「GIMP」のテキストが重なって表示されていますが、この「ホワイト」のレイヤーを、左クリックでドラッグして、「ギンプ」の上に持ってくると、細い線が表示されますので、ここでクリックを放すと、「ホワイト」のレイヤーが「ギンプ」のレイヤーの上に移動して、画像ウィンドウでは、「ギンプ」のテキストの上に白い線が表示されます。
 同様に、一番下の「ARキャラ ピン」のレイヤーをドラッグして、一番上に持ってくると、ARキャラ ピンの画像はキャンバス全体の大きさなので、ARキャラの画像のみが表示されて、「ホワイト」の白い線と「ギンプ」のテキストは見えなくなってしまいました。

 コントロールキーとZキーで元に戻して、
 レイヤーの上下の移動は、ダイアログの下の、上矢印、そして下矢印でも移動できます。

 ダイアログ下には、「新しいレイヤーの追加」、「レイヤーグループの作成」、「レイヤーの前面移動」、「背面移動」、「レイヤーの複製」、「レイヤーの統合」、「マスクの追加」、「レイヤーの削除」のアイコンがあります。

 ここで、「レイヤーグループの作成」をクリックすると、このように、レイヤーグループが追加されますが、これは複数のレイヤーをまとめる「フォルダ」のようなもので、ドラッグアンドドロップで、レイヤーグループの中に複数のレイヤーをまとめることができます。

 それから、レイヤーの上には「不透明度」の設定項目があって、レイヤーを選択した状態で、不透明度の境界を左クリックでドラッグして、不透明度を変更すると、そのレイヤーの透明度を設定することができます。

 それから、レイヤーの左の目玉マークをクリックすると、レイヤーの表示と非表示を切り替えることができます。

 そして、目玉マークの右の空白の部分をクリックすると、「チェーンアイコン」が表示されますが、これを複数のレイヤーに設定することで、これらのレイヤーをまとめて移動したり、あるいは拡大・縮小などの編集ができます。

 ここで、「ホワイト」のレイヤーを選択して、上のメニューの、「レイヤー」から、「変形」の、「任意の回転」を選択すると、
 ここで回転の角度や、回転の中心座標を設定して、レイヤーを回転させることができます。

 レイヤーの編集は、画像ウィンドウを右クリックして、
 「レイヤー」メニューや、あるいは「ツール」から、「変形ツール」からもレイヤーを編集することができます。

 次に、範囲選択をしてみましょう。
 範囲選択というのは、レイヤー上の一部の範囲を選択して、この範囲内だけを編集する機能です。 

 まず、「ARキャラ」のレイヤーを選択して、
 ツールボックスの、「矩形(くけい)選択ツール」をクリックします。そして、画像ウィンドウ上で、左クリックで、ドラッグしながら、四角の範囲を選択します。これで、「ARキャラ」のレイヤーの一部分を四角に範囲選択できましたので、 ここで、コントロールキーとCキーを同時に押して、この範囲内の画像をコピーします。
 次に、コントロールキーとVキーを同時に押して、コピーした画像をペーストすると、
 レイヤーに新たに「フローティング選択範囲」という項目が追加されました。これを「フローティングレイヤー」と言って、一時的に使う仮のレイヤーです。

 ここで、「移動ツール」を選択して、この選択範囲をドラッグして、移動すると、このように、選択された範囲の画像を確認することができます。
 そしてこのとき、下の「レイヤーの新規追加」、「フローティングレイヤーの固定」、「レイヤーの削除」の3つのアイコンの色が変わっていて、これ以外の操作、例えば、他のレイヤーを選択しようとしても、「フローティング選択範囲がアクティブな間はアイテムを選択できません」と表示されて、この3つ以外の編集を行うことができません。

 ここで、「レイヤーの新規追加」をクリックすると、選択範囲が新しいレイヤーになって、 このレイヤーを、通常のレイヤーとして編集することができて、
 コントロールキーとZキーで元に戻して、
 今度は、「レイヤーの固定」を選択すると、 フローティングレイヤーが、元の「ARキャラ」のレイヤーに固定されて、 「ARキャラ」のレイヤーとして編集できるようになります。

 コントロールキーとZキーで元に戻して、
 または、このフローティングレイヤーを削除するときは、バツ印をクリックします。

 それから範囲選択は、こちらの「楕円選択ツール」でも同様に、楕円や円の形で範囲選択ができます。

 選択範囲を設定して編集する際には、アクティブなレイヤーについて注意する必要があります。 例えば、画面上のある範囲を選択して、 この「ARキャラ」のレイヤーがアクティブな状態で、この選択範囲をコピーアンドペーストで複製します。
 そしてこの複製したレイヤーを移動すると、このように、「ARキャラ」の選択範囲が複製されて表示されました。
 この時、「GIMP」のテキストレイヤーをアクティブにして、この範囲で、コピーアンドペーストすると、 このように、テキストレイヤーの範囲選択した部分のみが、複製されます。
 さらに、「ホワイト」のレイヤーを選択した状態で、この選択範囲をコピーアンドペーストすると、 このように、「ホワイト」の選択した部分が複製されます。
 同じ選択範囲で同じ操作をしても、アクティブなレイヤーの違いで結果が変わりますので、注意してください。

 ここで再度、「矩形選択ツール」を選択して、 画像ウィンドウ上で、左クリックでドラッグしながら、レイヤーの一部を選択して、
 さらにこれに、選択範囲を追加したいときは、シフトキーを押しながら、左クリックして範囲選択すると、選択範囲を追加することができます。
 逆に、選択範囲を一部分だけ削除したいときは、コントロールキーを押しながら、範囲指定すると、その選択した範囲が削除されます。

 または、この矩形選択のモードがあって、「選択範囲の新規作成」、「選択範囲の追加」、「選択範囲の削除」、「交差部分を選択範囲にする」の4つのモードを切り替えて、ここで選択範囲を編集することができます。

 それから、ここで選択した範囲を解除するには、上のメニューの、「選択」から、「選択を解除」を選択すると、これで範囲選択が解除されます。

 それではここでいったん、コントロールキーとSキーを同時に押して、ファイルを保存して、

 次回も引き続き範囲選択について勉強しましょう。
 今回は以上です。それではまた。